NHKの震災関連の番組を見ていて泣いてしまった。
家族を亡くした人は、責めなくてもいい自分をこれほどまでに責めてしまうんだ。
うちは、両親も弟夫婦も無事だったから、辛い毎日を送ったとは言っても、まだまだ幸せな方だ。
誰か独りでも亡くなっていたら、地震を責めずに自分を責めてしまうんだろうなぁ。
でも、中学生だか高校生だか、男の子が、知り合いのおばあさんを時々訪ねてお喋りしてくれているのは、本当に嬉しかった。
それにその子の言葉がよかった。「楽しいから来ている」って。
ボランティアだとか、誰かのためとかっていうんじゃなく、そのおばあさんと話していると楽しいからと言って訪ねてくれるなんて、なんていい子なんだろう。
うちの母親と同じほどの年なのにずっと老けて見えたおばあさん。
あの少年を孫と思って、成長を見守るつもりで長生きして欲しい。
子どもを亡くして自分を責めていた男性も、娘さんがとてもしっかりなさっていたので、上手くカバーしてあげて欲しい。
だって、お父さんが悪いんじゃない。地震が悪いの。
誰も彼も、あの地震さえなかったら幸せに暮らしていたはずなんだもの。
本当に、もう大きな災害は来て欲しくない。誰も不幸になって欲しくない。
ささやかな幸せで良しとしている普通の人を苦しめる災害なんて、本当に憎んでも憎みきれない。。。